2026.04.15
長距離陸上競技
富士山GXホールディングス 長距離陸上競技部 才記壮人さん
暑さの中でトレーニングを重ねる陸上部の選手たちは、どんなことに気をつけているのでしょうか。長距離陸上競技部で駅伝の選手として活躍している才記壮人選手に、熱中症にならないための工夫や体調管理の方法を伺いました。
基本中の基本は「水をこまめに飲むこと」だそうです。「トレーニングで汗をたくさんかきますが、だからといって1回にたくさんは飲みません。朝起きて1杯、練習1時間前に1杯というように、水分はこまめにとります。練習中は1時間に100~200m、汗をかく前に飲んでいます。また、暑いとキンキンに冷やした飲み物を一気に流し込みたくなりますが、常温水にしています。冷蔵庫の飲み物も、冷蔵庫から出してしばらくおいてから飲むなど、急激に内臓を冷やしておなかを壊さないよう、温度には気をつけています」

このように、水を飲むタイミングや飲み方にはかなり注意を払っている才記選手ですが、実は過去に苦い経験をしたことが。「以前、8月に行われた試合中にペースが崩れ、監督から水を差し出されたのですが、1秒でも早くゴールしたいという気持ちが勝ってしまって受け取りませんでした。レース後に 軽い熱中症だとわかったのですが、 その後も1ヶ月間くらい調子が上がりませんでした。熱中症は一度かかったら簡単に治るものではありません。皆さんも、自分では大丈夫だと思っても“喉が渇く前に飲む”を 徹底したほうがいいと思います」 スポーツドリンクを飲む場合も、ひと工夫しているといいます。「汗と一緒に流れた電解質を補うた めにスポーツドリンクを飲みますが、糖分が多すぎるので、普段から 2~3倍に薄めています」
夏に食欲が落ちて食べられない選手は、体調を崩しやすいといいます。よく食べてよく眠ることは、アスリートでなくとも体調管理の基本。才記選手は、暑くて寝苦しい夏こそ、3食しっかり食べ、睡眠に気をつかうそうです。「眠りにつきやすくなるよう、タイマーを使って寝る前に部屋を冷やしておきます。また、冷え過ぎも体によくないので、起きる時間の3時間くらい前にクーラーが切れるようにしています。 クーラーが苦手な方は、扇風機等で部屋の空気を回すといいのではないでしょうか」

コップ1杯の水と、りんご酢とはちみつ各大さじ1程度を混ぜるだけ。 炭酸水やお湯で割ってもOK。やさしい味で、疲労回復効果も期待できます。 才記さんはこれを飲むとほっとするそうです。

富士山GXホールディングス陸上競技部所属。 筑波大学人間総合科学研究科で体育学を専攻し、同大学院で運動が脳に与える影響のメカニズム解明を研究。 2023年日本選手権1500m4位、翌24年8位入賞。26年アジア大会、ニューイヤー駅伝出場を目指す。
